[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
今の仕事、月初めがめちゃくちゃ忙しいと聞いております。
どんな風になるか現時点で予想不可。
更新できなくなりそうなんで、本日3をUPしました。
余裕あればいいなぁ。
では『陽だまりの唄3』を読んでください。
陽だまりの唄 3
『あたしはナルの子供じゃなくて谷山麻衣だから、たとえフリでも抱きつくなんてできない』
そう言う意味合いで叫んだつもりだった。
だがいかに優秀なデイヴィス博士と言えども言葉にしなかった部分を理解できるわけはなく、しかも目の前にいるのは彼の娘ではなく麻衣だと知らない以上、失言以外のなにものでもない。
微妙な空気がその場に流れ、そこでようやく麻衣は言葉が不足していることに気付いた。
慌てて言い繕おうとしたものの、周りを取り巻く雰囲気の変化に開いた口を閉じた。何事かとそっと3人の顔を見回す。
ナルは常の無表情でまどかは困ったように眉を下げ、リンは深々とため息をついた。
否定の言葉はない。
「・・・・・・マジで?」
そんなヘビーな展開なんでしょうか。だとしたら他人の麻衣が聞いていい話ではない。
(ど、どうしよう)
蒼褪めた顔でオロオロとしていると、まどかが慌てて否定の言葉を口にした。
「違うわ。そんな事あるわけないじゃない。あなたは間違いなくナルと」
「まどか」
感情を伺わせない声が、まどかの言葉尻を奪った。
なぜそこで止める。
麻衣は頬を引きつらせ、近づく美貌を見つめた。
「誰に言われた」
「ナルっ!」
リンが諫めるように声を上げたが、ナルはそれを片手で制した。
「誰になにを言われた」
誰にと言われましても・・・。
目の前のひどく真剣な瞳が怖くて、麻衣は一歩後ずさった。
なんだこれは。
なぜこんな修羅場のようなことを、無関係の自分が体験しなければならない。しかも登場人物が知人などたちが悪すぎる。これは夢だ。夢に違いない。うん、微妙にナルが偽者チックだし・・・。
無理矢理自分を納得させていると、苛立った声が答えを促した。
「言え」
だからと言って、適当なことは言えないしこの先の話など聞きたくはない。いくらお節介な麻衣でも踏み込んでいいことと悪いことの区別は出来る。
それがたとえ夢であったとしてもだ。
ならばと、麻衣は勢い良く頭を下げた。
「ごめんっ!あたしそんなつもりで言ったんじゃなくて。その・・・あたし麻衣、です」
「は?」
「だから!あたし外見はナルの子供かもしれないけど、中身は谷山麻衣なんだってばっ!!」
怒られ覚悟で一気に叫び、飛んでくるだろう罵詈雑言に身構え体を縮込ませた。
だが反応は予想とは違った。
「・・・・・・・・・・・・なるほど」
たっぷりと間を取ったあと、そう言う事かとナルはあっさりと頷いた。
おや?
麻衣の経験上、ここは怒られるところであって、納得されるところではない。
(ますます偽者チック?)
そう思っていると大きな手がぽんっと頭にのり、そして・・・
「痛い痛い痛い痛いっ!!!」
頭を締め付ける5本の指に悲鳴を上げる。
腕を掴んでも子供の腕力でははずせるわけもなく、ごめんなさいと連呼すると頭を押さえる手は離れていった。
自分の娘にこの仕打ちはないではないか。
ズキズキと痛む頭を押さえ、涙目で睨みつければ、逆に睨み返された。
「なにをやっているんだ、お前は」
「な、なにって」
「本当に麻衣ちゃんなの?」
驚くまどかに、麻衣は無言で頷き肯定する。まどかは頬に手をあて首を傾げると、「幽体離脱かしら」と長身の男を見上げた。リンはただため息を零す。
「なんか、みんな落ち着いてるね」
「今更だからだ」
今更と言われるほど、自分は迷惑をかけているのだろうか。ちょっと自己嫌悪に陥っていると、リンがナルを呼んだ。
「調べますか?」
それに頷きひとつで返す。
リンはすぐさま身を翻すが、2歩も行かないうちに足を止めた。向かいから歩いてきた白衣を着た男性が、親しげにリンを呼んだからだ。
「リン。ちょうどいいところに。オリヴァーに伝言・・・あ、いた」
「なにか?」
ナルが煩わしそうな声と視線を送る。
いきなりその態度はないんじゃないかと思ったが、相手は特に気にした風もなくニコリと笑った。
「親子の団欒邪魔して悪いね。今、君の奥さんから電話があったよ」
「は?」
「だから、デイヴィス夫人から電話」
男は右手で受話器を表し耳にあてる仕草をした。
「少し遅くなりそうだから、先帰っててくれってさ。あ、それで『なんで誰も携帯に出ないのよー!』って怒ってたぞ」
ナルがジャケットのポケットから携帯を取り出す。覗き込んで見ると電源が落ちている。繋がるわけがない。
「それはどれくらい前の話だ」
「つい今しがた。2、3分前かな」
確かに伝えたよ~と手を振って、男はのんびりと廊下を戻っていった。
「ナルの奥さんってここで働いてるの?もしかして職場恋愛とか?」
あのナルがと思うと信じられない。だが子供がいるのだから、(なにかありそうではあるが)きっと夫婦円満なのだろう。そこのところ、ぜひ詳しく聞きたい。
刺激された好奇心を抱えてナルに視線を戻すと、眉間に皺を寄せた不機嫌な顔にぶち当たった。
「誰だって?」
「なにが?」
意味がわからず首を傾げる。
「お前」
「だから麻衣だってば。ナル頭退化した?」
そう言ったなら、「お前と一緒にするな」と額に平手が飛んできた。
だから娘にそれはいいのか。
のけぞった頭の片隅で麻衣は思った。
追記を閉じる▲
それ用のお話を今あれこれいじっております。が、今だ書き出せてない状況に困ったものです。
設定できてるし、大まかなストーリーも出来ているんだけどなぁ。
なにが悪いんだろうか。
なにかが足りないんだろうか。
初の調査物だけに、迂闊に書き出すのもストーリーが破綻しそうで怖い。
そんな悩みの中手を出した陽だまりの楽しいこと。
考えすぎちゃダメってことからしらねぇ?
きっとまだUPするには早いってことだよね。
もうちょっと熟するまで待ってみようか・・・ぜったいに1周年、間に合わないけどさ。
もう陽だまりでこっそり祝うかぁ(笑)
拍手をぽちりとして下さいました皆様、ありがとうございます。
以下拍手レスです。
>29日 しんたろー様へ
コメントありがとうございます。
陽だまりの唄を読んでくださいまして、ありがとうございます。
どっちが父親でもびっくりですが、リンさんは結構良いパパになりそうですよね。
リンパパとか言わせて見たい・・・(ネタが降ってきた)
IF、楽しんでいただけましたか。それは良かったです。
このあとリンさん編も書く予定にしておりますので、それも笑っていただけたらいいなぁと思ってます。
>30日 AM0:53 今晩は。遅ればせ~の方へ
コメントありがとうございます。
彼と彼女の浮気談義、長々とすみません。疲れませんでした?
5話目はナルの釘刺し編です。
これ以上遊ぶならただじゃおかんぞーと(笑)
陽だまりの唄も読んで下さったんですね。ありがとうございます。
必要部分を省いた麻衣のセリフ。裏事情を知らなけれ誤解しますよね。
近々3話目UPできると思いますので、また読んでください。
>31日 せあら様へ
コメントありがとうございます。
長いコメントってすっごく嬉しいですv思わず小躍りしちゃいそうになりました。
2話目ラストのセリフ。
本当はもう少し長いセリフだったのですが、切ってみたら「あら、こう言う意味に取れるじゃない」となりまして、麻衣には短く叫ばせてみました。
言葉は省いちゃいかんということですね。
でも子供と母親の名前を出せずにいるので、結構セリフに気を使います。中にいる麻衣視点なので容姿も出てないですし。これらはおいおい書いていきたいと思います。
じ・つ・は。母親のヒントが1個だけ書いてあるんです(ふふふ)
書いたときにはあまり気にしてなかったのですが、あとあと考えてみたらヒントになっているんですよ。
近々3話目UP出来ると思いますので、楽しんで頂けたら嬉しいです。
追記を閉じる▲
仕事を始めて、もうすぐ2週間。
朝イチにやる仕事・・・今よりも半分以上仕事早くねって言われた。
おいこら待て。
たくさんのデータから必要部分取り出して加工して、コピペしてくのよ。
ファイル開きすぎてパニックになるのよ。
位置間違えるといろんなものが大変なことになるのよ。
今でも十分急いでいるのに、もっと早くしろと!?
ゆっくりでもいいから間違えないでと言ったのは嘘ですか!?
久々に朝胃が重いです。
仕事も遊びも、時間に追い立てられてなにかをするのは嫌だよう。
そんな毎日の心のより所、『陽だまりの唄』。
昼休みに携帯にぽちぽち打ってるんですが、これがまたさくさく進む。
父親が謎のまま終わる予定だっただけに、どう終わらせるかが問題。
書きやすいんだけど、見切り発車はダメだよね~。
むむむ、どうしよう(悩)
てな感じで2話目できたので、続きからどうぞ。
陽だまりの唄 2
わきの下を持たれ、人形よろしく差し出された麻衣を迎いいれたのは、長身片目の男の方であった。
リンに抱き上げられ視界が一気に高くなる。傍らに立つナルの頭が良く見えた。
「リ、リンさんが・・・ぱぱ?」
「は?」
どちらが父親でも複雑な気分だ。
確かめるように呟けば、リンは訝しげな声を上げた。おや?
「お前は自分の父親の顔の区別もできないのか」
冷ややかな声に傍らを見れば、ナルが呆れた眼差しで麻衣を見ている。
だって抱き上げたのリンさんだし。
「じょーきょーを見てそう思ったんだもん」
「誰かさんが木から落ちたのを受け止めたせいで、腕を痛めたようで」
「なんじゃくもの」
ぶはっと噴出す音を聞いて麻衣はそちらを振り向いた。
まどかが腹を抱えて笑っている。
「まどか」
「だ、だってどこかの夫婦の会話そっくりなんだもの。子供は親を見て育つって言うけど、あれ本当ね」
「僕をと言うより母親を見て育った結果だな」
「ナルに似たらぜったい口悪くなるよね」
思わず本音をこぼしたら、睨まれた。自分の子供にそれはないのではないだろうか。
ナルはひとつため息をつくと慣れた手つきで麻衣を腕に抱え上げた。
白い面に微かな不機嫌さを滲ませ、麻衣を見上げる。
その顔は麻衣が知る彼よりも洗練されており、少年の幼さはどこにもない。人の年齢をはかるのは難しいが、恐らく20代半ばから後半あたりだと思われた。
「ぱ、ぱぱ?」
「なんだ」
念のために問えば、なんのためらいもなくナルは答えた。それもこちらが恥ずかしくなるくらい非常にあっさりと・・・。そして深い、それでいて柔らかな色を宿す瞳に見つめられ、麻衣の頬に熱があがった。
こんなナルなど知らない。
ドキバクと異様な高鳴りを見せる胸を押さえながら視線をはずせば、黒衣に包まれた腕が視界に入る。いわゆる子供抱きの状態だが、これは抱きしめられているとも言わないだろうか。
異性に抱きしめられるなど、滝川を抜かせば初めてのこと。それもリンにも同じようにされていた。
意識したとたんあまりの恥ずかしさにじっとしていられず、じたばたと手足をばたつかせた。
「暴れるな。落ちたいのか」
落としてくれてかまわない。とにかく離して欲しい。
その一心であったがむしろそれは逆効果で、落とすまいとするナルの拘束がさらにきつくなった。思わず悲鳴をあげる。
「ひぃぃぃぃ。やめて~っ、お~ろ~し~て~っ!!」
あらんかぎりの声に、ナルは顔を顰めながら小さな体を床に下ろす。地に足がつくと同時に、麻衣はまどかの背後へと身を隠した。
「あらあら。まるで変質者に襲われた女の子の反応みたい」
「・・・・・・・・・」
「とうとう嫌われちゃったわね、パパ」
ちょこりと顔を覗かせ『パパ』を見れば、憮然とした顔をしていた。顔一杯に不本意だと書かれている。
「さっきまでパパ大好きっ子だったのに」
どうしたの?とまどかは麻衣の瞳を覗き込む。
「だって・・・」
ナルを見たときに視界に入ったリン。
その彼が微妙に哀れみを含んだ眼差しでナルを見ていた。
ナルの表情とリンの目を見た瞬間、なんだか悪い事をしてしまった気がして麻衣は俯く。
「だって、あたし・・・・・・じゃないもん」
「え?」
聞き取れなかったのか、まどかは首を傾げる。
麻衣は大きく深呼吸をすると、床を見つめながら叫んだ。
「だってあたしナルの子供じゃないもん!」
追記を閉じる▲
リンクを今日ようやく訂正。
削除・・・1件
修正・・・6件
どんだけ放置してたんだと、自分のことながら呆れました。
サイトマスター様、申し訳ございません。
サイトもいろいろといじりたいとこですが、仕事が忙しくてこれがなかなか難しい。
しかもお話書き始めちゃったし・・・。
途中まで書いたSecretLoveは季節が合わなくなっちゃったので一旦降ろしたけど、あれもきちんとページ作りたいなぁ。
仕事が落ち着いたら、あれこれ手を加え、新たにリンクを増やし、他サイト様へ出没したいものです。
完全読み逃げで、ホント申し訳ないです。
拍手ありがとうございました。
以下拍手レスです。
>26日 AM0:54 彼と彼女の浮気談義読みました!の方へ
コメントありがとうございます。
浮気談義楽しんで頂けたようで、とっても嬉しいです。
ふたりがいかにバカップルかというのを書こうと思ったら、こんな話になっちゃいました。
今、ブログで「陽だまりの唄」と言うお話を始めましたので、よろしかったらそちらも読んでください。
>26日 AM9:31 「陽だまりの唄」~の方へ
コメントありがとうございます。
本当はまどかもリンも出てこない、とてつもなくシンプルの話だったんです。
書いているうちにどうせならと思ったその結果、ああなりました。
結果オーライですね(笑)
もうちょっとお話続きますので、よろしければまた読んで下さい。
>26日 せあら様へ
初めまして。
コメントありがとうございます。
「陽だまりの唄」楽しんでいただけたなら、嬉しいです。
本当は誰が父親か不明なまま終わらせるつもりでした。
でも続きを、と望んでいただけるなら書きます。
ブログに書いていくので、ちょっと続きそうです。
でも不完全燃焼な終わり方にならないように続き書き上げていきたいと思います。
もうしばらくお待ち下さい。
追記を閉じる▲
陽だまりの唄
ゆっくりと瞼を開くと、そこは見たこともない場所だった。
まっすぐに伸びるリノリウムの床。真っ白な壁。等間隔に並ぶ硬く閉ざされた扉。そして高い位置にある大きな窓からは空色が見えた。
柔らかな陽光が降り注ぎ、淡い影を床に落としている。
その中に立ちながら麻衣は小さく首を傾げた。耳元でさらりと栗色の髪が揺れる。
―――どこだろう、ここ。
背後を振り返ってみても、目の前に広がる景色と寸分違わない。
記憶にない場所。
今度は自分の姿を見下ろした。真っ白なワンピースにブルーのサンダル。
そして、麻衣は自らの手を目の前にかざし、不思議そうにそれを見つめた。なんて小さな手だろう。どう見ても子供のそれにしか見えない。
(あぁ、そうか)
唐突に理解して、麻衣は両手をポンッと叩いた。
これはいつもの夢なのだ。きっと誰かの記憶に同調してしまったのだろう。
だがここで再び首を傾げた。
ではこれはいったい誰の記憶なのか。
麻衣が過去を夢に見るのは9割方調査中のことだ。だからきっと調査に関係する夢・・・のはず。けれど麻衣は釈然とせず眉間に皺を寄せた。
調査、していただろうか。記憶を手繰ってみてもそれらしいものは思い出せない。それどころか、記憶が全くないことに気付く。
思わず両手で頬を押さえ、ドキドキする胸の音を聞きながら今わかることを口に出してみた。
「谷山麻衣」
――― あたしの名前
「17歳」
――― なぜか今こんなちびっこだけど、高校2年生。
「道玄坂のSPRでバイト中」
――― がっつり生活費を稼いでます。
「上司は自己中心男の渋谷一也(偽名)」
――― 最強のナルシスト。
「で、今さっきまであたしは何してた?」
最初の疑問に戻り、やはり出てこない記憶に麻衣は頭を抱えた。
痴呆症にはまだ早い。なのに基本情報しか出てこない。
―――や、やばい。
これはどこかで何かを拾ったか!?
残り1割が発動してしまったのだろうかと、顔から血の気が引く。
まずいまずいまずい。
これが彼にばれたら悪夢のような地獄の訓練に放り込まれる。
それだけは嫌だ。
ならばすることはただひとつ。
ナルにばれないうちにとっとと自分の体に戻れば良いのだ。
うんうんとひとり納得し、麻衣は走り出した。どうすればいいかなんてわからないけれど、立ち止まってても事態は変わらない気がした。ならば行動あるのみである。
長い廊下を小さな歩幅で必死に走る。大人サイズならたいしたことない距離でも今の麻衣にはきつく、すぐに息が上がってしまう。
あと少しで直線が終わる。角を曲がるために僅かにスピードを落とした瞬間、麻衣の体が宙に浮いた。足が空を切る。
なに!?と思う暇もなく、麻衣は誰かの腕に抱きかかえられた。
咄嗟に見上げれば、それは麻衣の知る人物で。
「まどかさん・・・」
呆然と呟くと、ナルの上司である森まどかは一瞬きょとんとした後、茶目っ気たっぷりの笑みを浮かべた。
「あら、なぁに。いつもはまどかって呼ぶのに珍しいわね。それより勝手に部屋を出ちゃダメじゃない。パパにじっとしているよう言われたでしょう」
「ぱ、ぱぱ?」
誰のことだかわからず麻衣は目を白黒させた。
「意外なことに結構心配性よね。予想外に良いパパになったと思わない?ってあなたに言っても仕方ないかぁ」
くすくす笑いながら、まどかは麻衣の柔らかな頬をつつく。
なにがなんだかわからず困惑していると、まどかが「あら」と小さく呟き「パパ登場よ」と麻衣に囁いた。
「まどか」
「見つかりましたか」
ほっとしたような2つの声に、麻衣はどきりとする。どちらも知っている声だ。
「うふふふ。しっかり捕獲したわよ。貸し1つだからね」
楽しそうなまどかの声を聞きながら、麻衣はそろりと背後を振り向いた。
「あ・・・」
振り向いた先にいたのは予想通りの人物たち。
ちょっと待ってくれと内心悲鳴をあげる。
まったくもって状況がわからない。これは誰かの記憶ではないのか!?それとも、とてつもなくリアルな感触があるが麻衣の願望・・・もとい、夢なのか。
誰か教えてくれとパニックを起こしながらも、まどかの囁きが脳裏に蘇った。
「パパ登場」
まどかはそう言った。だとするならば・・・・・・
「ど、どっちがパパ?」
不思議そうな顔をするふたりの黒衣の男を見つめながら、麻衣は今一番聞きたい事をぽつりと呟いた。
追記を閉じる▲

